そして、夏惟も歩き出す。

「誰だよ……。気になるに決まってんだろ。」

海織里に聞こえないように、小声で言う。

クラスが載っている紙を見ると―――


「またまた、一緒だね。3年2組。」

「ほんとだ。海織里当たったね、アイスクリーム。」

「そうだった!やったー!」

「帰りに……コンビニ寄ってこか。」

「うん!」

その後、式はすぐに終わり後は帰るだけ。

海織里が夏惟に帰ろうと言いに、席に行こうとすると、少し目立っている別のクラスの女の子2人が夏惟の所へ行った。