「煌也(らいや)……。なに?」

「なに?じゃねーだろ。お前さ……さっきのでほんとに良かったわけ?嘘ついてたし。
せっかく会えたのに。」

「……正直びっくりしたよ。でも、俺は海織里に顔向け出来ない。」


「ふーん。別にいんじゃね?普通にしてたら。」

「……無理。それはできない。」

「そうか。」


夏惟と煌也もその場を去った。


海織里の方は涙を拭い、重い足取りで紅麗愛たちのいる教室へ向かう。

「海織里!早かったじゃな……。」