「あのね、落ち着いて聞いてね。
…… 夏惟君の、夏惟君の居場所がわかったの!」

一瞬耳を疑い反応に遅れる。

「……え!?か、かかか夏惟が!?
ど、どこにいるの!?」


驚きと嬉しさが入り混じって涙が溢れた。

「それがね。……私たちと同じ学校にいるの。」

「……え?私たちと…同じ学校?」

「そう。夏惟君は高2から転校して来たらしくて……私たち2組でしょ?
夏惟君は5組だから校舎が違うから気づかなかったの。」

(なんで……真っ先に会いに来てくれないんだろう。)

「そ、そうなんだ。とりあえず、すぐに学校行く!」