「な、なんでいるって決めつけるの!?」

「その顔は……絶対いる。」

すると、夏惟が距離を縮めせまってきた。

「誰?」

「え、は……あの、えっと。」

海織里は口をぱくぱくさせながら、赤面する。

「早く言って。」

「お、おおおお教えないっ!」

迫ってくる夏惟を避け、逃げた。

「あ、逃げた。」

海織里は逃げた足を止め、夏惟のいる方へ振り返る。

「ほら!早くクラス見に行くよ!アイスクリーム、かけてるんでしょ?」