「早くしないと電車きてる!」

「ま、待って!」


ギリギリの所で入れた。

「ごめんね。トイレ行ってたら電車来てた。」

両手を合わせ二人に謝る。

「まぁ、でも学校終わってすぐに事務所だし……正直いうと大変だよね。」

「そうね。もうちょっと余裕があればね。」

「この後ってCDの収録だよね。」

「ええ、そうよ。」

「あ、そろそろ着いたみたい。」

ぞろぞろと電車を降り、駅から5分程の場所。

そこには大手音楽事務所がある。