「えー!?嘘!?これ現実!?」

「どうしたの?」

「こ、これ……。」

そう言って紅麗羽は目をまん丸にさせながら、人差し指でテレビを指さす。

そして、海織里も紅麗愛も驚きを隠せず目がまん丸に。


「え……。うそ。」

「ほ、ほんとに?」

そこに映っていたのは、普段はあまり見ないニュース。

内容は―政府によって厳重に保管されていた四季の一つ、夏が奪われたらしい。
奪った者は、それを見守っていた警備員。
現在も逃走中―

「こ、これってやばいんじゃ……。」