「美夜!」 「うん。」 賢迅が叫ぶと美夜は懐から札を出した。 美夜が得意とするのは主にサポートだ。 「衣纏いし者に聖なる力を分け与え、またそれを纏いし者を闇の力より守れ。力与闇守(りきよあんしゅ)」 美夜が唱え、私たちに札を投げつけた。 すると、力がみるみる湧き出てきた。 「美夜の還力凄いね!」 「夏葉程じゃないよ。」 実は還力の形は人それぞれで、村長曰く、その人の心の奥の想いを形にしているらしい。