村長によると私たちは対の関係を成していて、だから平和が保たれたらしい。
しかしある日、宵妖を消滅させるために夏凪翔の前世が犠牲になった。
3人が必死に術を施したが、転生させることが精一杯だったらしい。


「今度こそは完全に宵妖を消滅させたい。しかしそれはお前達の誰かが犠牲になる事を意味してるのだ。」


「なんだよそれ。訳わかんねーよ。」


そう呟いたのは夏凪翔だった。


「なんで俺らがやらなくちゃいけないんだよ。」




そう言う運命だからさ




どこからか声が聞こえてきた。

すると人型の式神が現れて、ぼやっとしたモニターを映し出した。


「みんな頭を下げるんだ!」


そう言って村長は賢迅の頭を押さえつけた。


『そんなかたくるしくしないでください。貴方の方が私より宵妖退治師歴は長い。』


私は少し頭をあげてモニターを見た。

そこには偉零君と李弥君と少し似た優しそうな男の人がいた。


『初めましてあなたたちの...』

「すみません。蕾季様。それはまだ...」

『そうだったのかそれは悪かった。』


蕾季様と呼ばれたその男の人は悲しそうに私のことを見た。