そこまで言うと村長は黙ってしまった。
「この先の話も聞きたいか?」
こう尋ねてきた。
「当たり前だ!!宵妖を消滅させることが出来るなら何だってやってやる!!」
真っ先に言ったのは賢迅だった。
「お前は咲耶を殺されとるから1番憎む気持ちが強いのだろう。」
村長は賢迅の妹の咲耶ちゃんの話を始めた。
「咲耶はほんとに気の毒な子だった。でもアレが定めだったのだ。亡くなった後に分かったこと何だが、あの子は800年前の女の子の生まれ変わりだったのだ。」
村長だって実の孫の事だから悲しくないはずがないのに淡々と話を続けた。


