3人で過ごせる時間なんてあっという間。

すぐに偉零君と李弥君は応援要請が入り、出かけていった。

そうなると、私は夏凪翔の家でお世話になる。

夏凪翔のお母さんはあまり力がないので主に事務作業をしている。


「夏葉ちゃんどうぞ。」

「ありがとうございます。いただきます。」

「いただきます。」


私はあったかい夏凪翔のお母さんのご飯が大好きだ。


「私もほんとは夏葉ちゃんを危ない目にあわせたくないんだけどね。」

「しょうがないですよ。力が覚醒しちゃったんで。」

「私たち大人がどうにかしないといけないんだけどね。」

「でも、こうやってみんなの役に立てていることはすごく嬉しいです。」

「何かあったら夏凪翔に助けてもらいなさいね。」

「はい!今でも充分助けて貰っています。」


夏凪翔のお母さんは本当に私のことを実の娘みたいに大切にしてくれている。


「少しは自分で守れよ。」

「わかってるよ。」

「夏凪翔私の夏葉ちゃんを頼んだわよ。」

「母さんのではないけどな。」


夏凪翔はどうでもいいみたいにぶっきらぼうにこたえた。