三月ウサギは恋をする!?


「林檎はモデルの仕事だの映画だのでしょっちゅう海外だのロケだの行くから休み多いし。賢次郎は常に貧乏でバイト三昧。授業料が勿体ないから授業だけは真面目に受けるが基本頭の中はバンド組んでる音楽のことだけ」

「歩夢くんの友達って変わった人が多いねー。個性的だ。でもじゃあ皆イケメンだね。凄いね」




「凄いって、お前なあ」

歩夢は二つ目のメロンパンの袋を開けて利香の方をじーとみながら齧り付く。そして、何年振りか忘れるぐらい、真正面から穴が開くまで見つめらて利香も見つめる。



「お前、そんなんで楽しいのか? お前は輝夜を守るために生きてるわけじゃねーだろ。俺やお前の担任なら、あいつやら、あと野球部部長? イケメンだらけなのに、なんでお前は自分の気持ちが出てこねーの?」

「自分の気持ち……?」

目標は、兄を自由にして自分と同じぐらい自由な生活を送って欲しい。それが見ている歩夢には、利香が兄を守ることに縛られてると言いたげだ。