三月ウサギは恋をする!?

「歩夢くんっ」

「ここの出来たてのメロンパンやべーよな。ほい」

パンを売っていた男の人に500円玉を渡すと、去って行こうとした。

だが、利香が行かせるわけない。


「メロンパン、一個頂戴よ」



「えー。賢次郎、もうねえの?」

「売り切れやねー。あーあ。可哀想に」

「頂戴頂戴頂戴!」

「っち。仕方ねーな。じゃあ俺、餡パン追加」

「ほらよ。毎度ー」

可愛らしく笑うその人の横で噴水の縁に座ると、歩夢はメロンパンを食べだした。ビニール袋に入っていたメロンパンが、開けた瞬間美味しそうな香りを放つ。


「ねえ、歩夢くん、恋愛部のことなんだけど、」

「ああ。ソレ、こいつも入るから」


歩夢は長い脚を組むと、メロンパンでパン売りの先輩を指した。


「え、この人も?」

のんびりと歩いて追いかけて来たみなもも丁度到着して、その人と歩夢を交互に見る。



「あら、もしかして例の部活に入っていない不良の一人?」