「文化部部長の崎山 菫(さきやま すみれ)です。園芸部で品質改良した薔薇を育てています」
文化部の紹介は、先程の車椅子の女性、菫さんの挨拶から始まった。
「目標は温室管理の徹底。そしてそれを認められて大学部から青薔薇を譲り受ける事です。どうか見学に来て下さいね」
千晶も温室の薔薇を褒めていたので、本当に薔薇に愛情を持って接してるんだろうなって思う。
裏のない素敵な笑顔だ。
「び、美術部は夏のコンクールを目標に、花の絵を描いています」
眼鏡の三つ編みの先輩は名乗らずに早口でそう紹介してすぐに隣の人にマイクを渡してしまった。
恥ずかしがり屋で上がり症らしい。
「お兄ちゃんは何処だろ」
キョロキョロ辺りを見渡すと、生徒会長は書道部の辺りにいる。
もっと目立てば良いのに裏方に徹底している感じだ。
文化部は入賞した作品の紹介中心で、昨日の運動部よりは派手ではない。
まず朝部を文化部にするのか運動部にするのかにもよるので慎重に吟味したいらしい。どの部活も賑やかだ。



