嬉しそうな困った表情の先輩を近衛は柔らかい眼差しで見ている。
「おはようございます! 近衛先輩」
みなもがその雰囲気に割って入ると、車椅子の先輩は少しだけ胸を撫で下ろす。
そして、利香の方を見た。
「あら、貴方、昨日の子だ!」
「あはは。覚えて貰えてうれしいですー」
「菫(すみれ)、遅れる。兎輝も君も急げ」
「はーい」
ぱあっと花開くように笑う、明るくてはきはきした先輩だった。
近衛が菫って呼び捨てにし菫って人も近衛を呼び捨てしていたので、仲が良いのは一目瞭然だ。
「……」
「どうしたの? 利香」
「いや、何でもない。行こう」
利香は自分でも豆鉄砲食らったような丸い目をしていたに違いない。
硬派な近衛先輩が女の人と歩いているってイメージが持てないっというかイマイチ自分の気持ちを濁らせながらも、歯と歯の間に何かが挟まったような不快感。
ちょっとびっくりしたから?
胸に何か、小骨が引っかかった感じだ。
「おはようございます! 近衛先輩」
みなもがその雰囲気に割って入ると、車椅子の先輩は少しだけ胸を撫で下ろす。
そして、利香の方を見た。
「あら、貴方、昨日の子だ!」
「あはは。覚えて貰えてうれしいですー」
「菫(すみれ)、遅れる。兎輝も君も急げ」
「はーい」
ぱあっと花開くように笑う、明るくてはきはきした先輩だった。
近衛が菫って呼び捨てにし菫って人も近衛を呼び捨てしていたので、仲が良いのは一目瞭然だ。
「……」
「どうしたの? 利香」
「いや、何でもない。行こう」
利香は自分でも豆鉄砲食らったような丸い目をしていたに違いない。
硬派な近衛先輩が女の人と歩いているってイメージが持てないっというかイマイチ自分の気持ちを濁らせながらも、歯と歯の間に何かが挟まったような不快感。
ちょっとびっくりしたから?
胸に何か、小骨が引っかかった感じだ。



