「えーい! 誤解だ誤解。俺は女大好きだっての。てか今日は、部活入ってない奴らは教室で自習なんだよ。お前らはさっさと体育館へ行け」
教室で自習を一ミリも守っていない人から、しっしっと追い払われてしまった。
「一緒に見学しなくていいの?」
「いい。俺は輝夜(かぐや)を苛めるためだけにこの学園に存在してる。あとは町中での女の子ナンパや合コン。今は合コンに向けて体力温存中だ」
「うふふ。さらりと最低なんですから」
「お兄ちゃん苛めないでね。もう」
なんで此処に転がってるのに誰も先生は注意しないんだろう。
トボトボと歩いていたら、今度は近衛を体育館の入り口で見つけた。
「…ありがとう。響也」
「構わん。もっと早く頼れ」
「……うん」
二人の回りにピンクの花が飛んでいるように見えた。
近衛は車椅子の女の先輩が、片づけていなかった入学式の看板で通れなくなっていたのを助けていたらしい。



