三月ウサギは恋をする!?

「?」

一瞬、先生はみなもを見てから頬を赤めて目を逸らした。
そう思ったのは利香だけで、余りの一瞬で誰も見ていないようだった。

「取り合えず、本来なら今は朝部の時間です。遅刻はレギュラー剥奪の処罰もあるんですから気をつけなさい」

「はーい」
「ごめんなさいー」

深々と頭を下げて謝罪すると、先生は溜息を付いて二人に着席を促す。
そして簡単なHRを始めた。


「綾小路先生が担任なんて当りよね!」
「だよね、学園で一番格好良い先生だよね」
「ねー、綺麗っ」

女の子たちが色めきだってしまうぐらい、先生は男の人なのに綺麗で、綺麗なのになよなよしていない。

だがみなもはタイプは筋肉がっしりな人なので、多分名前さえ覚えるのが困難なんだろう。窓の外のラグビー部を頬を染めて見ている。


「で、今日の午前中は体育館で文化部の紹介。午後からは部活の見学が出来ます。帰りに入部希望届を配るけれど、親の同意印も忘れずにもらうんですよ」