生徒会長は顔面パイが始まると間をすり抜けて、独り無傷のままステージに置かれた的の真ん中を全部撃ち抜いた。
それを同じく無傷の千晶が拍手している。
利香も隣のみなもが耳を抑えるぐらい拍手をした。
あの折れそうな細い腰で、弓を美しくしならせる。
「あー、やっぱりお兄ちゃん素敵だ……」
「ねえねえ、生徒会長と副会長って親が決めた結婚相手なんだって」
「うそ!? フィアンセなの!?」
弓道部を見ていた一年の中でそんな声が聞こえてきた。
いや、色々と噂がねじ曲がっているけど、妹の利香でさえフィアンセなんて知らない。
ただ二人は同じ秘密を共有しているだけでーーお互いの信頼度は恋人のように確かなものかもしれない。
「だから恋愛に興味ないのね」
「エリートは恋愛もエリートね」
「それよりさっきの金髪の先輩格好良かったね!」
生徒会長の話題から歩夢の話題に移り変わった人たちは、次にはテニス部のイケメン部長に黄色い声援を送り出す。
利香はそれを聞きながら、一人納得する。
確かに兄は一心不乱で学園の恋愛なんか気にしないだろう。
それを同じく無傷の千晶が拍手している。
利香も隣のみなもが耳を抑えるぐらい拍手をした。
あの折れそうな細い腰で、弓を美しくしならせる。
「あー、やっぱりお兄ちゃん素敵だ……」
「ねえねえ、生徒会長と副会長って親が決めた結婚相手なんだって」
「うそ!? フィアンセなの!?」
弓道部を見ていた一年の中でそんな声が聞こえてきた。
いや、色々と噂がねじ曲がっているけど、妹の利香でさえフィアンセなんて知らない。
ただ二人は同じ秘密を共有しているだけでーーお互いの信頼度は恋人のように確かなものかもしれない。
「だから恋愛に興味ないのね」
「エリートは恋愛もエリートね」
「それよりさっきの金髪の先輩格好良かったね!」
生徒会長の話題から歩夢の話題に移り変わった人たちは、次にはテニス部のイケメン部長に黄色い声援を送り出す。
利香はそれを聞きながら、一人納得する。
確かに兄は一心不乱で学園の恋愛なんか気にしないだろう。



