三月ウサギは恋をする!?



「えっ」
「生徒会長の胸が」
「どういうこと?」


 巴と美音と竹鶏が駆け寄ったときにはすでに、輝夜のサラシを胸が破れたシャツから顔を出していた。こぶりながらも、ふっくらとしている胸が見える。「だから、動くなと言ったのに」

 近衛が自分の上着で輝夜の胸元を覆い隠すと、ぼっと輝夜は顔を赤らめた。近衛はこうなるだろうと予想していたのだろう。

「生徒会長は女ってこと?」
「今まで女のフリしてたのか」菫とレオも到着して、驚きは益々大きくなる。
「女のフリじゃないよ。生まれた時から男として育てられてきたから、本人に女の子だという自覚はほぼ0なの」

 利香が猿のように木から降りると、にっこりと笑う。


「うっうううっ」
 胸を上着で押さえながら、輝夜は嗚咽を漏らしだした。呆然としている他の野次馬達や部長たちから、歩夢は輝夜を背中を向けて庇いながら泣きだす瞳に唇を寄せた。




「泣くなって。俺がお前を超好きなんだから」