三月ウサギは恋をする!?


「で、利香は結局陸上部に入るんだっけー? 運動神経も良いし、お稽古いっぱい習ってたんだから文化部も習う必要ないでしょー。どうするのー?」

「え? 本気で恋愛部作る予定だけど……片想いの人の恋愛を応援する部」

歩夢とみなもの見目麗しい二人を入部させれば心強いだろうと算段が既に出来上がっている。

みなもは髪を弄りながら、ステージで部活紹介の指揮を取っている近衛を見る。


「部活掛け持ちは三つまで大丈夫なのよね……。うーん。いつか私も応援頼むかもしれないし入部しようかな」


「やったー」

するとステージ前からマイクの雑音が聴こえてくる。


『あー、運動部代表で先程名乗った野球部部長の近衛だ』


……。

(近衛先輩忙しそうだなぁ。でもYシャツは乾いてるようだから安心した)

沁々と、人の心配をしながら様子を伺うと、近衛の回りには黒服や忍者が忙しなく動き回っている。


『運動部は数はそう多くない。ただ一つ一つの部の人数が多いためにチームワークは不可欠であり、またレギュラー争いも白熱しー』

「なんか近衛先輩って校長先生みたいな難しく固い話するね」

「しっ。 利香」