三月ウサギは恋をする!?



「え?」
「チア部も恋愛部も生徒会も音楽部も野球部野球部。でも近衛先輩は真っ直ぐな人。きっと選んだ相手と添い遂げる。そうしたら、次に残るガチムチマッチョはレスリング部部長しかいませんわ!」

「ええ……」
「レスリングの竹田は確かにマッチョだけど、朝部が手芸部で料理やぬいぐるみ作るのが趣味だしねえ」
「それさえも素敵だわ! 私がヴァイオリンで演奏するから先輩達がチア部の衣装で応援しましょう!」

 みなもの迫力に、依頼者たちが保健室から逃げていく。

「ああ、お待ちになって! では、相撲部、相撲部はいかが?」
「みなもちゃんのお陰で助かったね」

「ああ。だが、今度は失恋合コンでもしねーとな。部長格をカップルにさせたら信頼度が上がるが憧れのアイドルを奪う形になってしまうんだなー」

 疲れ切った顔で歩夢は平然と保健室のベットへ潜りこもうとした。今回ばかりは疲れて平伏している利香は注意しなかった。

保健室のオバサンも、駄菓子屋に居そうな温かいおばさんで今のやり取りをニコニコとお茶を飲みながら見守っているだけだった。ちなみに、公務部の顧問候補でもある。これからも、レオや菫、竹鶏、近衛ファンが傷を塞ぎに恋愛派遣部に依頼が次々舞い込んでくるのかと思うと、やりがい以上の嘆息が込みあげてくる。いや、アイドルではなく身近な人を見るチャンスでもあるはずだ。

「で、イケメン四天王の林檎君ってまだ学校来ないの?」
「学校来なくても、テレビに映画に雑誌には出てるじゃん。一年の頃は日本拠点だったからもうちょい居たんだけどなー」

「ふうん。取り合えずその人は卒業するまで恋人禁止にしたいな」