三月ウサギは恋をする!?



「は? ちげーし。その時その時、その一瞬は本気なんだって」
「へー。最低」
 利香が感心すると、歩夢は手をワナワナと震えさせた。頭をぐりぐりと暴力でもしてやろうろしていると、ポケットの携帯が震えた。
『保健室が大変だ』
 
 その電話は、保健室でサボろうとしていた賢次郎からだった。
「あ?」
『保健室にいる生徒殆どが恋愛派遣部に依頼したいって』
「どーゆうことだよ」
「じゃあ今から行くー」

 サボっている今の状況も忘れて、利香は美術室の窓から廊下へ飛び出した。目の前の問題を全て解決して、それで本当に自由の身になったならば、本当に近衛の隣で肩を並べたい。利香はそう思い、飛び跳ねる。現場へ向かって。