その、全て背負おうとする、男らしい近衛の発言に利香の頬が緩んだ。
「近衛先輩って。本当にもう、なんでこんな時に来るんだろう」
嫌な奴と会話した後だからだろうか。まっすぐな近衛を見ると、ホッとする。
「先輩を見ると、やっぱ世界は嫌な奴より良い人の方が多いなって嬉しくなる」
「そうか? で、理事長の話はもう良いんだな?」
「うん。御守りを渡した以上、責任を全うするようにって」
利香が適当に掻い摘んで話すと、近衛は頭を掻いた。
「伝統の御守りだが、おもや貰ったら理事長から呼び出しが来るとは思わなくて、すまないな」
「先輩ってば謝ってばっかり。大丈夫です」
「そーそー。理事長は、利香のじいちゃんだからな」
歩夢が試すように近衛を見るが、近衛は落ちついた瞳で一瞥するだけだった。
「悪いが、立ち入った話は本人以外からは聞きたくない。兎輝が嫌な目にあっていないのならばいい」
「ふふふふふ。大丈夫ですよ。ほら、先輩も大事な休息の昼休み、早く眠って下さい」
「ああ。お前も最近飛び跳ねてばかりだが、無理をするなよ。心の疲れは目に見えない」
近衛が、あまりにも先生の様な言葉を並べるので、利香の不貞腐れていた顔は一気に笑顔に戻る。
「どうせ、近衛先輩の事だから、走ってここまで来ちゃったんですよね。教室に帰っても視線が痛いだけですよ」
「近衛先輩って。本当にもう、なんでこんな時に来るんだろう」
嫌な奴と会話した後だからだろうか。まっすぐな近衛を見ると、ホッとする。
「先輩を見ると、やっぱ世界は嫌な奴より良い人の方が多いなって嬉しくなる」
「そうか? で、理事長の話はもう良いんだな?」
「うん。御守りを渡した以上、責任を全うするようにって」
利香が適当に掻い摘んで話すと、近衛は頭を掻いた。
「伝統の御守りだが、おもや貰ったら理事長から呼び出しが来るとは思わなくて、すまないな」
「先輩ってば謝ってばっかり。大丈夫です」
「そーそー。理事長は、利香のじいちゃんだからな」
歩夢が試すように近衛を見るが、近衛は落ちついた瞳で一瞥するだけだった。
「悪いが、立ち入った話は本人以外からは聞きたくない。兎輝が嫌な目にあっていないのならばいい」
「ふふふふふ。大丈夫ですよ。ほら、先輩も大事な休息の昼休み、早く眠って下さい」
「ああ。お前も最近飛び跳ねてばかりだが、無理をするなよ。心の疲れは目に見えない」
近衛が、あまりにも先生の様な言葉を並べるので、利香の不貞腐れていた顔は一気に笑顔に戻る。
「どうせ、近衛先輩の事だから、走ってここまで来ちゃったんですよね。教室に帰っても視線が痛いだけですよ」



