「うーん。二人とも此処に載ってるのは全部書いてますね」
感心した綾小路が顎に手を当てながら言うが、菫をちらりと見た。
「ですが、菫さんも利香さんも此処に書いてないのも書いてます」
「え」
利香が勝ったと思っていたのに顔を上げる。
菫は澄ました顔のままだった。
「菫さんは、本数で変わる薔薇の花ことばを書いています」
1本のバラ「一目ぼれ」
2本のバラ「この世界は二人だけ」
3本のバラ「告白・愛しています」
6本のバラ「あなたに夢中」
7本のバラ「密かな愛」
11本のバラ「最愛」
99本のバラ「永遠の愛・ずっと一緒にいよう」
「それに、最近テレビドラマで話題になった緑の薔薇の花ことばもね」
部活で忙しい玲音がチェックしていないところを菫は付いていた。
菫が歩夢に色香で滲む視線を送る。
歩夢も口角を上げた。
※参考 『色や形で意味が変わる バラの花言葉』
『色や本数で変わる薔薇(バラ)の花言葉』



