「え」
「これは菫に教えたことないんだ」
「レオ先輩」
「俺にはすっかり心を閉ざしちゃって――でも俺にはどうしてもあげられないし。近衛は自分にも菫にも厳しいし。お互い擦れ違ってばかりで」
「ふふふ。大好きなんですよね。三人は三人共を」
「……そうだね。お互い欠けたら言えないとでも思ってたのかもね」
「でも勝つのは私ですから、ご心配なく!」
利香は漸く掴んだ勝利の手ごたえに、にやりと笑う。
「終了。では用紙を」
先生が用紙を回収し、正解と照らし合わせていく。
用意してあった花ことばが書かれたプリントと照らし合わせていく。
「私が勝ったら、歩夢くんをウチの部にちょうだいね」
「俺は、物ではないが喜んで」
「歩夢君!」
ぶーっと利香が頬を膨らませたら、歩夢はケケケと笑った。



