「勝負は、俺の得意なバレーボールを使う。勝負内容はお前が決めろ」
「お、そう来たかー」
歩夢が中学時代にバレーしてたのを利香は勿論知ってた。
歩夢が180センチの長身を生かし自分に有利にしたいのは分かる。
だからこそ、利香は完膚無きに歩夢を負かせてやると決意している。
「千昌さん」
「畏まりました。えー新入生の皆さまは、壁際に移動して下さい」
「利香ー、頑張ってねー」
利香が準備体操し始めると、親友のみなもが手を振ってくれた。
先程、利香が遅刻していた時に挙手して助けてくれた天然おっとり美人のみもなは、唯一同じ中学からの友達だ。
「もちろん。私の勝負内容は、あれです!」
利香が体育館の天井を指差すと、皆が上を向いた。
「天井の骨組みの中にはさまったバトミントンの羽を先にボールで落とした方が、勝ち!」



