「先生に花ことばが全部載ってある正解の用紙を持っててもらいます。採点は先生です」
菫は得意分野なのがありありと分かる自信に満ち溢れた様子で、静かに微笑んでいた。
「じゃあ、俺らは協力するか」
賢次郎が腕まくりするが、よく分かってはいないようだった。
「私、小学生の時にランドセルに花ことばの小さい辞書のキーホルダーをぶら下げてたのよね」
みなもがシャーペンを持ってさらさらと書きだした。
「軍願寺さん、スタートをまだ言ってませんよ」
やんわりと綾小路が注意すると、みなもは舌を出す。
「では、10分間の勝負――用意」
「せんせー。俺、さっき恋愛派遣部に入ったんだけど、参加してもいい?」
いきなり手を上げたのは、玲音だ。
もちろん、玲音が入部する話は特に聞いていない。
「部長さんが許可するならば」
「ええっと本気で?」
利香が効くと玲音は、力なく笑った。
「ん。助っ人させて」



