三月ウサギは恋をする!?

「同好会が部に昇格できるのは、顧問と部員五名からだっけ? 俺たちが入れば――部活入部率100パーセントになってお前は俺に借りが出来るってわけか」

「そ、そんなの許さん」

ざわめく体育館に、ハラハラと見守る先生たち。
そして利香のようにわくわくとこの状況を見ている人達も居る。


しかし――生徒会長を追い詰める歩夢は、利香の目指す部活動からは少しずれてしまう。


「ねえ、歩夢くん、勝負しよ」


「あ?」


「私が勝ったら、私の作る部活に歩夢くんが入ってくれる。歩夢君が勝ったら、――お兄ちゃんに借りを作って部活に入ると言う事で」


「……お前、そんなにこいつを自由にしたいのか」


歩夢は深く溜息を吐くと、だるそうに歩きながらステージの横の倉庫へ入って行く。


「おい、利香」
心配そうな兄が、とても今日は可愛いと思いつつ利香はVサインを送る。