最後は音楽室でお茶会が行われた。
みなもと綾小路が率先して紅茶を淹れ、特別にパン屋で焼いてもらったクッキーをテーブルの上に並べ、皆の会話は途切れることはない。
男女はもちろんだが、女の子同士や男同士も友情を深めている。
「あれ、利香? 利香知らないですか?」
きょろきょろとみなもが探すと、窓辺に一人で優雅に紅茶を飲んでいる綾小路に話しかける。
「兎輝さんならば、緑川部長とグラウンドで何かしているようですね」
「あ、皆が見ていない時に勝負するつもりなんだ! 目立ちたがりの利香にしては珍しい」
「部長同士、秘密の話があるのでしょうね」
綾小路は意味深に笑い、また視線をグランドの二人を見ている。
二人の勝負を見守るのは、竹鶏と歩夢。
今、真実に近づくピストルの相図が鳴った。
音楽部の賑やかな声の中、気づかれることも無く。



