「た、竹鶏部長、おおお、俺と一緒に筋トレしてみませんか」
「俺は部長の歌声聞きたいです」
「趣味は何でしょうか!」
昨日の竹鶏の泣き声は校舎中、グラウンド中に響き渡った。
綾小路先生に振られて泣いてしまったのだと勘違いした出すうの竹鶏ファンが、この交流会に扮して猛アタックを開始しようと始めているようだ。
「わ、私は軽々しく男性と共に行動するようなふしだらな女ではありません! ごほん。ですが、交流会の一環としてでよろしければ、私が」
「駄目です」
竹鶏が意を決して発した言葉を、賢次郎が遮る。
「で、でも、交流会だし」
「駄目です。俺が先輩を独り占めするので」
「賢次郎……」
ぼっと発火したコンロの様に、竹鶏は燃え上がる。
二人の両思いの雰囲気は火を見るより明らかだった。
落ち込んで去って行く男子達の肩には哀愁が漂っていた。
「落ち込んでる暇があったら、一人になっている音楽部がいねーか巡回してこい!」
巴部長に言われ、男たちはクラウチングスタートで周りを走り出す。



