「け、賢次郎。その、まだ放課後の交流会の事でお前と話をしたいのだが、昼休みは暇なのか?」
そわそわと落ち付かない竹鶏の顔は、茹でたこの様に真っ赤だった。
「もちろん。パン屋のバイト終わらせたら、先輩の為に長時間作るよ。何でも聞いてー?」
「ふ、ふん。別に、そこまでしてもらう言われは無いが。ただ私は昨日、余りに賢次郎に失礼な発言ばかりした気がするから、その」
「ふふん。俺は先輩の腹筋も見れたし全然失礼なんて感じなかったよ。――腹筋以外も全部見たいけどね」
可愛い顔で首を傾げて言われれば、竹鶏の様に口が悪いが純粋な奴は簡単に心を鷲掴みされてしまうだろう。
昨日の勝負でお互いを認め合った二人の心の接近は、誰よりも早い。
優等生美少女と、部活にも入らなかったチャらい不良年下少年。
これはなかなか珍しいカップルになりそうだと、歩夢も利香も顔がにやける。



