「それより、利香のこの提案なんだが部活会議で回すべきか俺が独断で決めるべきか」
「どれですか」
妹の事になると極端に甘くなる輝夜が渋っているのは、『文化部と武道部の交流会希望について』。利香の恋愛派遣部が関係が希薄になっている文化部と武道部がお互いの部活を見学し合う交流会を提案して来たのだ。
今日の陸上部と音楽部の交流会を一度試させてほしいらしくこれは了承済みだった。
「部活同士の合コンセッティング部みたいになってますね」
「合コンとやらは王様ゲームをするという昔の知識しかなかったが、やはりそうなのか」
「逆に私は王様ゲームをしている合コンなんて今、初めて知りました」
「そうか。だが、恋愛もする余裕が無いぐらい厳しい学校と思われるぐらいならばやはり、交流会は良い機会なのかもしれないしな」
野球部だけは乗って来ないのは明白だが、やってみる価値ぐらいはあるのかもしれない。
「それに今日行われる交流会の陸上部の方ですが――良い機会です。あの噂の」
「ああ」
「今までの悪い噂の出所は全て陸上部が発信していますものね」



