「勝負?」
「そです! 元陸上部ですからね! やあああああっと私の本領発揮です。でね、勝ったら音楽部から頼まれてる合コンをお願いしちゃうんです。合コンなんて初めて! お兄ちゃんも千昌さんも呼ぼうっと。あ、レオ先輩と近衛先輩も参加してくださーい」
早口で、くるくる回転しながら浮かれ具合が半端ない利香を、二人は口を開きっぱなしで見ている。
「恋愛派遣部って合コンセッティング部なのか。俺も合コン行ってみたい」
スポーツに朝部にと忙しい近衛や玲音には未知の世界だと言わんばかりの顔だ。
「俺は行かないが、応援はしている」
「えー。近衛先輩と話したい子いっぱい居るのに」
「俺は甲子園が終わるまで、一切浮ついた話は受け付けない」
応援はするし恋愛部の否定はしないが自分の事になると手のひらを返した。
頑固な近衛にはこの手は聞かないらしい。
「俺も無理かな。サッカー部も県大会近いし」



