「やっぱ学食で飯二杯たべてもお腹空くよなー」
「ああ、だがインスタントラーメンは身体に悪いぞ」
「だからって、お前カップラーメンにワカメ入れたりひじき入れたり斬新すぎだろ」
「野菜と共に食べるべきだ」
近衛と玲音は食堂でどんぶり何杯食べてもお腹が満たされないと文句を言いつつ、夜中の為に夜食を買っていた。
二人は同じ部屋らしく、また寮の門限まで時間がないのか早歩きだ。
「そう言えば、今日は音楽部の子たちは綾小路先生が引率してるから門限過ぎるらしいよ。文化部の子らは寮の階違うけど羨ましいなー」
「そうか。今日は勝負だったがあの一年、どうだったのだろうか」
「あーなんか作曲家神経衰弱だっけ? 音楽家だったけかな。取り合えず音楽部との神経衰弱に勝利してファミレスで恋バナ中らしい」
「神経衰弱とは――音楽に関係ないと思うが」
「そうだよね。でも俺にドリブルの勝負挑んで来たから面白いよね、彼女」
「向上心があるのだろう」
近衛も密かに微笑むが、玲音はそれを見逃さなかった。



