生徒会長でもある利香の兄は、感情を押し殺したりなるべく喋らない様に努めてる。それ故に誤解されがちで不器用だ。
だが嫌いな人を心配なんてしないような奴が歩夢を見つけては説教している。嫌がられても気持ちを見せずに。
「好きって、男が気持ち悪りぃな」
「そ、そんな、恋愛感情の好きじゃないけど、でも大切な幼馴染――」
利香が『幼馴染』と言った瞬間、歩夢は体育館の入り口に立て懸けてあった入学式の看板を蹴り倒す。
その音に、生徒がそちらを一斉に向くと、生徒会長も立ちあがった。
「またお前か、歩夢!」
「っち。うるせーな。ウサギがぴょんぴょんうるせーんだよ!」
「貴様! そんなに不満があるなら転校でもしてしまえばいいものを! 俺に怒られるのが嫌ならば、校則ぐらい守れ!」
生徒会長が眼鏡を上げながら唾を飛ばして怒鳴ると、歩夢は唇だけ歪めて冷たく笑った。
だが嫌いな人を心配なんてしないような奴が歩夢を見つけては説教している。嫌がられても気持ちを見せずに。
「好きって、男が気持ち悪りぃな」
「そ、そんな、恋愛感情の好きじゃないけど、でも大切な幼馴染――」
利香が『幼馴染』と言った瞬間、歩夢は体育館の入り口に立て懸けてあった入学式の看板を蹴り倒す。
その音に、生徒がそちらを一斉に向くと、生徒会長も立ちあがった。
「またお前か、歩夢!」
「っち。うるせーな。ウサギがぴょんぴょんうるせーんだよ!」
「貴様! そんなに不満があるなら転校でもしてしまえばいいものを! 俺に怒られるのが嫌ならば、校則ぐらい守れ!」
生徒会長が眼鏡を上げながら唾を飛ばして怒鳴ると、歩夢は唇だけ歪めて冷たく笑った。



