音楽室の飾られた36人の作曲家の写真。
昔、販売促進用カレンダーとして売られていたイラストだが、今は36人セットで一万と五千行かない値段で売られている。
利香は、生徒会の報告書を音楽部にも届ける際、この作曲家想像画の注文を受理しているのを知っていた。
なので、学園内に今この想像画は二枚ずつあるのを把握している。
「でも、もう先生の好きな人は私、興味無くなっちゃったんでもう一つ提案」
綾小路先生が、生徒と噂になるようなことをする人では無いと皆、理解しているようだ。
ただ竹鶏が一人で燃え上がっているような噂の内容を聞いて確信もしている。竹鶏に、利用されたと言えば立場を利用されただけの存在だ。
「音楽部VS恋愛派遣部で勝負して、そっちが負けたら音楽部全員の好きな人を教えていただきます」
利香の提案に、見ていた音楽部員が騒ぎ出す。
だが、利香は表情を変えない。
「教えてくれたら――全力で協力もするからプラマイ0ですよ!」
「わー。楽しそう。ついでに名前を正解で来たらポイント追加しちゃいましょう」



