みなもは昨日からの沸々とした苛々を笑顔に隠し、艶やかな髪を後ろへ撫でる。 「私たちが決着着けなきゃ終わらないし。私と勝負しましょう、先生」 白いピアノの鍵盤前で長い足を組み換えながら先生は目を細める。 「ふふ。困りましたね。先生は軍願寺さんとは争いたくないんですがね」 「その理由を私は知りたいので。ピアノにします? バイオリンは私は昨年の全国コンクールでは優勝した事しかありませんからね」 「存じ上げております。ではそうですねー」 綾小路先生は、嬉しそうにある提案をした。