「恋愛派遣部って、公務部のことですよね?」
「そうです。先生、私と勝負して下さい。で、私が勝ったら本音教えて下さい」
「良いですよ、じゃあ、先生が勝ったら、公務部に倉庫の楽譜の整理お願いしようかな」
先生は、へらりと笑う。
こんなに殺伐とした状況でも、本音を見せず余裕さえ感じられる。
「じゃあ、部長さんは俺と、かな」
「何で私が貴方と勝負するのよ」
「俺が勝ったら、あんたの恋愛のお手伝いさせてもらうって感じかな」
「何よそれ」
「よう分からんけど、部長格のカップル設立を目指してるらしくて。あ、そろそろ自主練の運動部達が俺のパンを探す時間や。放課後、場所は皆で決め取って。で、バイトあるから10分ぐらいで型がつく勝負頼むーー!」
窓を見て『やっべ』と呟くと、賢次郎はそのまま階段を下りて行った。
呆然とする三人は、すぐに賢次郎が運動部の輪に駆け寄りパンを売り出すのを見つめてしまった。



