今年の一年生用に先生が見本を作っていたのを、美音は知っていた。
蝋燭の表面を削り、好きな柄に掘ったり、立体的に彫って好きなキャラクターを作ったりと一学期に作るアロマアートの授業は楽しい。
時間をかけて一学期はアロマアートだけだから、先生は複雑な作品を見本にしていたのも知っていた。
ざらざらな表面には、窓や時計、壁の縦に付けられた線、ドアの模様。
これは、体育館を立体的に作っていたものだと美音はすぐに理解出来た。
「んん。なあんだろー。丸いけど、横は削ってあるし。うーん」
利香が悩むのを美音は少しほっとした。
やはり、縁が無かった。そう思うことが平穏繋がるのだ。
この勝負も、嘘を塗る油絵も。
「じゃあ、粘土で今触ったものをより精密に再現できた方が勝ちね」
「私が勝ったら、兎輝ちゃんの好きな人を教えてくれるの?」
「あ、そうなるのかー。私も居ないけど考えておきます」
素直な利香の言葉に、美音も緊張が和らいだ。
蝋燭の表面を削り、好きな柄に掘ったり、立体的に彫って好きなキャラクターを作ったりと一学期に作るアロマアートの授業は楽しい。
時間をかけて一学期はアロマアートだけだから、先生は複雑な作品を見本にしていたのも知っていた。
ざらざらな表面には、窓や時計、壁の縦に付けられた線、ドアの模様。
これは、体育館を立体的に作っていたものだと美音はすぐに理解出来た。
「んん。なあんだろー。丸いけど、横は削ってあるし。うーん」
利香が悩むのを美音は少しほっとした。
やはり、縁が無かった。そう思うことが平穏繋がるのだ。
この勝負も、嘘を塗る油絵も。
「じゃあ、粘土で今触ったものをより精密に再現できた方が勝ちね」
「私が勝ったら、兎輝ちゃんの好きな人を教えてくれるの?」
「あ、そうなるのかー。私も居ないけど考えておきます」
素直な利香の言葉に、美音も緊張が和らいだ。



