気分が悪くなったのは、自分もその噂話に荷担したからだ。 良い人ばかりだからこそ他人に好き放題噂されてるのも我慢ならない。 やはり有名所からはっきりさせなければいけないらしい。 「おい、勝負はどうする?」 歩夢がテニス部の女の子たちに名残惜しげに手を振りながら、利香に尋ねる。 「美術部に行ってみる。で音楽部にも」 「へえ」 「まずはくだらない噂話を消したい。消して真実で上書きしてしまいたい」 向かう先は、天才と唄われる彩飾の才能を持つ美音の元。