三月ウサギは恋をする!?


マネージャーを探すと、赤いジャージを着た体格のがっしりした集団を見つけた。

「あら、キャプテンに抱えられて入学式に現れた子だわ」

「恋愛派遣部ですー。生徒会の代理で希望調査票の結果持ってきましたっ」


楽々と野球部のボールが入ったコンテナを持ち運び、バットを四つ持っても顔色を変えない、がっちりしたマネージャー集団が利香を取り囲む。

「ありがとうー。あら、やっぱりキャプテンの希望全部OKみたいね」

「良かったわー。テントは足りないと思ってたのよね」

「ボールもだけど、グローブもよねー」

「あ、のう」

どっちかと言えば、女子野球部のチームと言えばチームにしか見えない集団に、利香は尋ねる。
希望調査票を持っていく先々で、そっちに気を取られてばかりだと、この先が望めないと理解したからだ。

「恋愛向上に努めたいのですが……誰か好きな人がいて、思いを伝えられない人とかいたら、私に依頼してくれませんかっ」