―3時間後

「着いたぁーっ!!」

私が上陸したこの地こそが、魔法島!!
目の前には、森が広がっている。その奥には建物が見える。
あれが魔法学校?

「奥に見える建物が魔法学校なんですか?」
船頭さんに尋ねようと思って、後ろを振り返る。

「って、居なーーーいっ!!!」

さっきまで岸に止まっていた小舟は、いつの間にか反対を向いていた。
船頭さんも背中を向けている。

「私、どこ行けばいいのーっ!!」

当然、叫んでも答えてくれる人はいない。