幼稚園から帰る時間。 萌ちゃんが僕に話しかけにきてくれた。 「翔くん…。」 僕は無視をする。 「翔くん…? 怒ってるの?」 「ひどいよ萌ちゃん。僕のことおいてあの男の子たちと遊ぶなんて。」 「ごめんね翔くん。」「僕待ってたのに。 ずっとずっと待ってたのに…。」 「ごめんね翔くん。 あれはね翔くん…」 「なんで嫌って言わないの。」 「嫌って言ったよ。 でも無理やり連れてかれたんだもん。」 「もう萌ちゃんなんて大嫌い…。」 僕は走り出す。 「待って翔くん…。」