休憩室に、戻ると梶岩旭というバイトの3つ上の先輩が待っていた。
旭に、さっきの事を話すと
「えっ?ハハハッマジでオバケかもね。」
「笑い事じゃないっすよ。マジで怖かったんっすから。」朔は薩夫にあたる。
「はいはい。悪かったって。俺もあとから見回りのとき確認するから。お疲れ様。」
梶岩は早く帰るように急かす。
朔は、ふてくれながら
帰りの準備を始める。
お先に失礼しますと
言いながらバイト先を後にする。

彼女のことを考えながら歩いていると、
後ろから方に手を回しながら
「よっ、さぁく。これからメシ行かへんか?バイト終わったやろ?ヒックッ。」
朔と同じ大学に通ってる坂妻一葵という幼馴染みであり家族未満親友以上というほど仲のいい友人が酒に酔いながら誘う。
「一葵!酔ってんだろ?大丈夫か、喫茶店でも行くか?」
朔は心配そうに話しかける。
一葵がヨロヨロと歩いていたので朔は腕に

肩を回し一葵を支えながら
近くの喫茶店に入る。
喫茶店に入ると店員が席を案内し
注文を聞いてきた。
朔はブレンドコーヒーを2つ頼んだ。
しばらくして頼んだブレンドコーヒーが
湯気を出しながらテーブルまで
運ばれてくる。
「ほら、飲めよ。一葵!覚めるぞ。」
ブレンドコーヒーを一葵にすすめ、自分も飲み始めた。
一葵は顔を真っ赤にしながらコーヒーを口に運んでいった。
喉が渇いていたのかグビグビと
飲んでいく。顔色もほんのり肌のと言える色に戻っていった。