「あっ、桜羅ちゃん達じゃん!おはよ〜!」
周りがざわつく。

星空くん達だ。
うっ…今日も皆の目線が痛い。

葵はそんな目線を気にせず、青空くんを見て
満面の笑みを浮かべて「おはよ!」と、笑顔で返事する。

「なんかさ、凄い皆の目線痛いんだけどなんでだろ...?」

星空くん、それは星空くんがいるからだよ。
と内心苦笑いしたことは心にしまっておく。

こうして4人で学校へ向かう。
葵は青空くんの隣をキープして、色々質問をしている。


大人しい青空君だから沢山喋りかけられることは嫌そうな顔をしているけれど、ちゃんと質問に答えてあげていて優しい人なんだな、と改めて思った。

.....こうして見るとカップルみたい。


「桜羅ちゃん?
どうしたの?泣きそうな顔してるよ?」
そう言って星空君が顔をのぞき込む。

「え...?」

やっぱり葵を見て、恋をしてみたくなったのかな。

私はまだまだ全然弱い。

強く、ならなくちゃ。
病気と向き合える強さを持たなくちゃ。