ある日の彼女







「…もう。だから、"ハル"って嫌いなの」

ソファーに放ってあった俺のパーカーを羽織りながら、そう言う彼女。

「なに?わざと言ってんの?」

俺の言葉に、「別に〜?」と笑う。
俺は名字が"春川"だから、大学の友人に"ハル"と呼ばれている。
きっと、俺の"ハル"と季節の"春"をかけたんだろう。