ある日の彼女







「ねえ、"ハル"ってばー」
「知らない」
「…もう。やっぱり"ハル"嫌い」

3度目の言葉に思わず振り向くと、
彼女はふわっと抱きついてきた。

「ナナ…?」

彼女の名を呼ぶと、
頬を赤らめながら見上げてきた。

「…"春"は嫌いだけど、シュンは好きだよ?」

(…ああ、かなわない。)