初恋という名の奇跡。



「柊翔!」

「よぉ」



龍平くんはラッパーだ。


私達に気づいて手を振る。



「どうした?2人?」
「あぁ、まぁな」
「付き合い始めたのか?」


頷く柊翔くん。


その横で顔を真っ赤にする私。



「よかったね、舞湖ちゃん」


からかうみたいに声を変えて言う龍平くん。


柊翔くんの影に私は隠れた。



「うるせぇよ龍」