俺はこのことを包み隠さず所長に話した。 倉持緩の人柄についてはよく知られた話で、所長はすぐに俺のことを信じてくれた。 ただ、ものすごく心配なのは紘那だった。 このことが紘那の耳に入るのは時間の問題だ。 なるべく早く、本当のことを話しておかなくちゃ。 そう思い、紘那に電話をかけるのだが、彼女は一向に電話に出ない。 …嫌われちゃったのかな。 がっかりさせちゃったのかな。 俺は同じことをメンバーに話し、この日は夜のロケを中止して家に帰った。 紘那からいつ電話があっても出られるように。