テレビの向こうの君に愛を叫ぶ


「あ、あああの!!!」



かなりカミカミな私の呼びかけに、澪君は少し驚いたように顔を上げた。

ゲームを机の上に置き、きちんとソファに座ると、「どうしたの?」と言って首を傾げた。

私は震える両拳を握りしめ、今にも泣き出してしまいそうなのを必死にこらえながら口を開く。


「…へ、返事………今してもいいかな?」


澪君は少し緊張したような顔つきで立ち上がると、私のすぐ目の前に立った。

鼓動が加速していくのを全身で感じながら、私は大きく息を吸い込んだ。



「私も、ずっとずっとずっと前から、澪君のことが大好きです。」



うん、と真剣な眼差しで彼は頷いた。


「だから、」


もう一度深呼吸をして、顔を上げる。
うるっとした澪君の瞳をしっかりと見つめた。




「付き合ってください」