『はい!最初の相談者は、群馬県の紘那ちゃんから。
「Shootingが大好きな小学生です!この前のバレンタインデーに、好きな子にチョコを渡しました。
でも、顔が無理と言われ受け取ってもらえませんでした。私はどうしたらいいですか?」
……まって、これはひどいな…。澪ちゃん、どうでしょう?』
蒼君の無茶振りに、澪君は涼しげにこう答えてくれた。
『俺は紘那ちゃんがどんな子かよく知らないからなんとも言えないけど、きっとそいつはまだ子供なんだね。
まだ人の上辺の部分しか見ることができないんだよ。そんなやつはこっちから願い下げして、新しい恋を探そう。
ほら、小学生だし、まだまだこれからでしょ。
……それに、
今は俺のこと好きでいればいいじゃん』
この言葉こそが、私が澪君を好きになったきっかけなのだ。
こんなの、番組を盛り上げるためのセリフなのに。
単純馬鹿で、なんでも真に受ける私はあっさりとこの言葉を信じ、そうやって私を励ましてくれた澪君に恋に落ちた。
それまではShooting全体を押していた私は、この日、澪君担当になったのだ。

